『生きものの記録』(1955年、日本)

三船敏郎の老けっぷりに、最初は彼だと気付かなかった。調べてみると、当時35歳。『静かなる決闘』で純潔がどうのこうの言ってた人と同一人物と思えない。素敵。『七人の侍』が楽しみ。『羅生門』ももう一度観たい。かっこいいよね〜。それにしても、この映画ではよく肥えてますが、この役のためなのか、天然なのか。天然っつーことはないと思いたい…。
ラスト、太陽を地球と思い込むシーンはトリハダものでした。
あと、役者たちが演技をしているセットの背景に、別のセットがあって、全く関係ない人物達がうろうろしている…、シーンが多かった。ちょっと黒澤監督が試してみたかったとか?焼け跡のセットもすごかった。ひょっとしてホントに燃やしたんじゃ、と思えるほど。
千石規子がよわっちい長男の嫁役で登場。途中まで彼女がどうかわからなかったけど、老人が倒れたときに相続問題で大騒ぎしている家族達に対してボソッと釘をさすシーンで、彼女に間違いないと確信。検索してみると、なんと現在も活躍中で、「さんま御殿」にも出演されてます。素晴らしい。ドラマ見てみたい!