『羅生門』（1950年、日本）

この映画は、公開当時は庶民（定義はあいまいですが）の支持は得にくかったのではないだろうか？とても高度な内容だと思う。役者さんの迫力ある演技をみるだけでも、満足、かもしれないけど、普通に娯楽作を観るつもりで臨んだらワケがわからないのでは。
人間のエゴやプライドを描いているのかな？と思った。微妙な表現の違いを確認するために、もう一度観てみたい、と思わせる。盗賊（三船敏郎）の証言による再現シーンでは、格闘部分が「ちゃんばら」という感じでかっこよかったのに、志村喬の再現シーンでは、すごく現実的な「取っ組み合い」で、あ、こっちが本当の話なのかな？と思わせられた。
三船敏郎は「俺、盗賊」という感じ。下の歯並びが悪いのは、役作り？今度、別の映画で確認してみたい。