『ああ言えばこう嫁(×)行く』(阿川佐和子壇ふみ 著、集英社、2000.9.10)
病院の待合室でにやにやしてしまう。「イチローいのち」に一番笑わせてもらいました。阿川佐和子の魅力は、わりとテレビでも伝わりやすいと思うのだが、壇ふみの不思議な魅力はエッセイでより強く伝わってくる。いいな〜。ISBN:4087744809
雲南の妻』(村田喜代子 著、講談社、2002.9.20)
これも当たり。「同性婚」が主題材。冒頭に出てくる、ボランティアの男の話は、他でも見聞きしたことがあるような話だが、これで物語の世界にぐっと引き込まれた。ラストも、よくある感じではあるのだが、物語がずっと続くような不思議な感覚を感じた。酩酊感といったら大袈裟だけど、読んでる間は浮世から少し離れることができた。そんな感覚に包まれながらも、「結婚」って何なんだろうね…と考えてしまうところがすごい。そして、何と言っても英姫が魅力的。亭主の気持ちわかるよ…。ISBN:4062114593