『サマリア』(2004年、韓国)

ここ1年、実感しているのが「若い娘」がうざくなった…、ということ。キンキン声とか、なんか傲慢な感じが、憎々しいです。楚々としてお行儀のいい女の子は、うらやましいとは思えど、嫌悪感はないので、結構、まともな反応ではあると思うのですが…。おばさんが若い子を疎むのは、それこそ遺伝子に組み込まれているのか、不思議です!
この映画もなんか…。売春する女の子の笑顔もあざとい感じがして、素直に見れなかった。演じている女優さんの演技であることが、ものすごく伝わってきた。売春していた子が死にそうなときに、主人公が軽蔑していた男に受ける扱いに、かなり、すっとしました。
お父さんは元広島の金石(陣内貴美子のダンナ)に似ている。半島系によくある顔なんですかね。
あと、韓国の警察と病院は、ホントにあんなにいい加減なんでしょうか? そんなわけないよね!

『マゴニア』(2001年、オランダ)

雰囲気はなかなか良かった。『タッチ・オブ・スパイス』のときも思ったけど、素朴なファンタジーっぽい話に素朴な(といえば聞こえはいいけど…)CGがよくはまる。「おとぎ話」を想起してわくわくします。
父親が息子に語る3つの話…、という構成をとっていて、その合間合間に父親と息子の様子が挿入され、父親がいったいどういう状態なのか、といった謎も楽しめる。オチは…、うーん。私はてっきり天国なのかと思ったんだけど。ある意味、天国なのかもしれません。でも、まー、興醒めはしました。ちょっと生々しい。おしい感じ。
荒野に住む老人と若者の話が一番好き。登場する人すべての感情がよくわかって(そんな気になっただけかも知れないけど)、しみじみとしました。

『欲望の翼』(1990年、香港)

1日だけの上映。仕組みはよくわからないが、日本での上映権(?)が切れてしまうため、その前にもう一度上映しよう、という企画のようです。
王家衛の映画らしい、というぐらいの予備知識で鑑賞。主演の俳優をトニー・レオンだと勘違いしていて、こんな顔だっけ…、若いからポッチャリしてるのかな〜、ととんでもない思い込みで、最後まで見続けた…。最後にでてくる人は誰だったのかね〜、みたいな…。アンディ・ラウは、あ、『ラバーズ』に出てた川野太郎だ!と(違う!)、すぐにわかったんだけど。香港映画ファンの皆さん、すみません。
映画そのものは、王家衛の原点っぽい感じで、人って根本のところはなかなか変わらない(変えられない)ものなのだな〜、としみじみした。全体的に退廃的で、そこが魅力なのだろうけど、私はあんまり好きではなかった。いい大人がぶらぶらしているのが嫌いなんです!

『ライフ・アクアティック』(2004年、アメリカ)

予告を見る限り、面白そうだけど微妙…という感じだったんだけど、ホントに微妙だった。よっぽど疲れてたのか、途中何度か寝てしまったし。基本的には父子ものなんだろうけど、息子がつまんないやつで、しかも父親を結構尊敬していて、そんなに反発もしない(変な妊婦に手を出すぐらい??)し、ということで、基本がなってないです!! 私が寝ている間に、ものすごいいいポイントがあったのかも知れませんが…。
船の断面セットは、最初の紹介に使うだけにしとけば良かったのに、劇中でも使うので、「これって、船の紹介だけに使うには豪華だと思っていたけど、セットにしたら手抜きだよな…」と思ってしまった。

『麻雀放浪記』(1984年、日本)

和田誠監督の第一作目。『快盗ルビイ』が好きなので、以前から気になっていた作品。ずーっと続くばくちのシーンに、疲れていた私は何度も落ちそうになったけど、何とか踏みとどまった。何となく思っていた通りの作品だったけど、ラストがかっこいい。今は亡くなった怪優たちがたくさん出演していた。真田ヒロユキのしゃべり方が不自然だったけど、あれは当時の若者風なんでしょう。おそらく。

『猟人日記』(2003年、イギリス)

ど、どんな国でも貧乏はイヤだ〜。という映画ではないけど、暗い! 登場人物たちが話している英語が非常に聞き取りにくかった。方言(?)なのか。それとも、あれですか、話している言葉で階級がわかるというやつですか。ユアン・マクレガーは肌の荒れ具合が役にはまってた。なーんか、『ビッグ・フィッシュ』観たいな…、と漠然と思ってしまった。