地球一番快適音楽 冬のゴンチチ XO(広島アステールプラザ大ホール)

ゴンチチは高校生のころ、『デボニアンボーイズ』をあほのように繰り返し聴いていたけど、大学生になってからは、音楽自体をほとんど聴かなくなったし、ゴンチチの音楽が地味であるため、聴いてみようと思い立つこともなく、彼らの活躍を陰ながら(←CDも本も買わず…、ほんとに陰…)応援していただけだった。でも、映画やCMでの活躍はちょうど忘れかけたタイミングで耳に入るし、ずっと気になる存在ではあったのです!(『デボニアンボーイズ』の曲は、TV番組のBGMで未だによく使われています)
このたび、久々の広島でのライブ!ということで、思い切ってチケット購入しました。
当日のコンサート会場は、予想通り(失礼…)、あんまり活気がなく、観客の人は(もちろん私も含め)ダサ目の人が多かった。家族連れとか熟年夫婦もいた。
舞台はとてもシンプル。バンドもなし。ギター2本で勝負、といったところでしょうか。それとも、地方なので経費削減でバンドなしだったとか、イヤイヤ…。
ゴンチチのお2人は、上下真っ白のスーツで登場されました。ちょっと気恥ずかしい…。変なファン心理だな〜。勝手に照れてしまった。チチさんは小柄な方なんだろうな、と予想していて、その通りだったんだけど、三上さんもちっさい。ちっさいおっさん2人です。でもいいんです!
いきなりじゃかじゃかと一曲。その後、チチさんが「メンバー紹介」されました。チチさんのしゃべりは素人くさくて好印象!三上さんは寡黙な感じ。ちょっとこわい?、と一瞬思ったのだが、その後、FMラジオの話や(聴こうと思っていたのに、すっかり忘れていた)、『冬ソナ』の話で、そのイメージはすぐに払拭されました。おもろいおっさんでした…。
特に面白かったのが、三上さんが「チチさ〜ん」という掛け声をお客さんに強要していたこと。自分については「トラウマがある」とのことで遠慮していらしたのだが、最後は「サンヒョク〜」と言ってくれ、と要請していました。三上さんがパク・ヨンハの来日コンサートに行ったとき、「サンヒョク〜」と掛け声をかけるおじさんがいたらしい…。
え〜、肝心の曲のほうですが、新しいアルバムの曲、以前のアルバムの曲(みんなが知ってるスタンダードナンバー)、『放課後の音楽室』、『誰も知らない』の曲、などなど、選曲のバランスがよくて、お客さんのことを考えてるんだな〜と感心しました。アンコールの曲も『見知らぬ人へ』という、ファンの人への感謝の気持ちをこめた歌!ゴンチチ、好きです!
コンサート後は、グッズを買った人へのサインのサービス。チチさんの本(盲目の音楽家に焦点をあてたマニアックな本…。さすが、チチさん)を買っていたので、私もいそいそと列にならびました。チチさんの本なので、三上さんには悪いな〜とちょっと思ったけど、気にしない!三上さんにもしっかりサインをもらいました。チチさんは本をみると、おっ、という感じで反応してくれ、かわいいサイン(三上さんのサインもかわいい)を書いてくれたあと、私の顔を見て、にっこり微笑んでくれたのでした。
あの笑顔(サングラスはしてましたが)を思い出すと、今でも幸せな気分になれる。商売上だったとしても、ファンに笑顔を見せよう、という気持ちが嬉しいではないですか…。
で、私はあいかわらず、ゴンチチのCDは聴いてません。でも、広島でまたコンサートがあったら、行ってしまうだろうな。本と一緒に買ったTシャツも本気で着ます!