『パッチギ!』(2005年、日本)

1960年代後半の京都のお話。
京大の西部講堂が出てきてびっくりした。あれってまだ壊してなかったのか…。隣のルネ(生協の本屋と食堂)もばっちり映っていた。ルネは新しい建物だけど、映っているのは側面だけなので、違和感はなかった。向い側の建物(文学部かどこかの資料館?、近代的な建物)は、さすがにボードのようなもので隠されていた。中核派の人たちは…、本物じゃないよねー(たぶん…)。
基本的に青春ものは好きじゃないので(一体、何が好きなんじゃ!好きなものがあるんかい!)、ちょこっとしか出てこないオダギリジョーに心を奪われてしまいました。何でしょうか、顔(二枚目なんだけど、恥ずかしくなるほどではない)、からだ(適度な肩幅、上半身の厚み、長い足)、声(朗々としてるわけじゃないけど、ちゃんと聞き取れる。エンドロールで気づいたのだけど、歌も歌ってます…。)、バランスがよろしいですな。
あとは、女の子がかわいい。昔の和久井映見のようです。ヒロインっつー感じです。
映画のストーリー自体は、若い人たちにとっては朝鮮と日本の過去を知る、いい入門になると思う。いちおう、さわやかな終わり方をしているけど、大変なのはこれからだろうし、北朝鮮に帰国したのであろうお兄ちゃん一家の存在が重い。(追記:重いんだけど、明るい未来が待ってるかも…、と「未来」を知ってるのに、そう思ってしまう、それがこの映画の魅力なのかな。見終わって何日かたっても後をひく映画。)
エンドロールの『あの素晴らしい愛をもう一度』はベタだけどいい歌です。