『北の零年』(2005年、日本)

詳しくは後日。香川照之がきもかった(←褒めてます)。
 
香川照之」で訪れる方が多数。注目している人が多いのか、言及する人が少ないから集中するのか、両方か。
 
この映画は、あまり期待していなかった。予告編を早くからバシバシやってたり、大掛かりな試写会を目撃したり、ワイドショーで取り上げられたりするのを見れば見るほど興がそがれた。しかも、上映時間が2時間半。でも、何か「面白くない」ことを自分で確認したかったのです…。というわけで、帰省したついで、母親サービスのつもりで母と2人で観に行きました。
見始めてからすぐに、うーん、すごい違和感…。吉永小百合渡辺謙では、やはり夫婦に見えない。子役の子とも親子に見えない。ここは目をつぶらなければならないところなのだろうけど、最後まで気になってしょうがなかった。謙さんとのラブシーンも、謙さんの表情が「嫁が愛しい」というよりも「小百合さんだ、ありがてぇ」というように見えてしまう。彼女があと10歳若かったら、もう少し違ったかもしれない。
あと、みんな人格が変わりすぎ(謙さんとか石田ゆり子などなど)。変わるのは大いに結構だけど、納得できる理由が全然描かれていない。いちおう、セリフでいろいろ説明しているけど、通り一遍な感じ。
香川照之はキモイほどの熱演だったけど、彼の役も最後は中途半端な扱いで残念だった。
でもでも、長いこの映画をそれほど苦痛を伴わずに見ることができた。北海道の自然が良かったのか、ちょろちょろ出てくる豊川悦司が良かったのか。これを言ったらおしまいだけど、主役が活きのいい女優さんだったら、もっと面白かっただろうな〜。
うちの母は、「スケールの小さい『風とともに去りぬ』みたい」と言っていた。私は観たことないので、何ともいえないけど、ちょっとなるほどな、と思いました。
吉永小百合が本領を発揮した映画を見てみたい。