『ターンレフト・ターンライト』(2003年、香港)

題名がどことなくおしゃれなのと、金城武主演、ということでそれなりに雰囲気のある映画かとだまされそうになるが、実態はものすごいラブコメ。「学籍番号がわかるなら、すぐに身元がわかるんじゃ…」とか「携帯は?」とか冷静につっこんではいけない。
金城武金城武というだけでOKなのだが、女の子の方の魅力がいまいちわからなかった。地味目で思い込みが激しいうっかり屋さんで、ぶさいくだったら目もあてられない。しかしながら、顔がかわいいということで、これらの欠点が魅力に転じているようです(たぶん…)。日本のドラマなら水野美紀が熱演しそうです。この水野美紀が邪魔する方で、食堂の女の子が金城武と恋する方だったら、面白いんじゃないかと思ったり(こっちも負けず劣らず王道か)。
月9とかだと、「けっ」と思ってしまうかもしれないけど、香港映画ということで、何となく許せてしまう。ラストシーンは、感心する人とあきれる人(と一部、感動する人も?)に分かれると思うが、私は「月9では、ここまでできまい…」と感心しました。