『わが家の新築奮闘記』(池内了 著、晶文社、1999.2.25、ISBN:4794963866)

著作に啓蒙書が多い科学者が、自宅を建て替えた経緯を記録したエッセイ。確かに科学者っぽい記述もあるが、難しいわけではない。わかりやすく書くことを心がけておられるからだと思う。箇条書きの部分がほほえましい。
やはり家族に関する記述が多いのだが、特にお兄ちゃんとの子供のころの思い出がかわいらしい。ついつい妹のことを思い浮かべてしまう。ひょっとして…と思って、検索してみると、この思い出のお兄さんは池内紀氏でした。今まで、混同していた…。
あと、奥さんと部屋の取り合いをしたときのやり取りは感心してしまった。これを言われたら、譲ってしまうよな。