『マゴニア』(2001年、オランダ)

雰囲気はなかなか良かった。『タッチ・オブ・スパイス』のときも思ったけど、素朴なファンタジーっぽい話に素朴な(といえば聞こえはいいけど…)CGがよくはまる。「おとぎ話」を想起してわくわくします。
父親が息子に語る3つの話…、という構成をとっていて、その合間合間に父親と息子の様子が挿入され、父親がいったいどういう状態なのか、といった謎も楽しめる。オチは…、うーん。私はてっきり天国なのかと思ったんだけど。ある意味、天国なのかもしれません。でも、まー、興醒めはしました。ちょっと生々しい。おしい感じ。
荒野に住む老人と若者の話が一番好き。登場する人すべての感情がよくわかって(そんな気になっただけかも知れないけど)、しみじみとしました。